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NARUのへたれ写真集


by stellamarina
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銀のキメイラ

少女コミックとしては珍しいSFファンタジーで、中村地里さんの「銀のキメイラ」シリーズを紹介します。商業誌本編は全7巻で完結。連載当初は学園物かと落胆した覚えがあるのですが、リュウが異星人でしかもエスパー!物語よりもキャラの設定で好きになった作品です。
その後、舞台が一転して、リックの話で俄然、ストーリーに萌え、陽子さんと再会した頃にはすっかりはまってました。
リックのモデルって、やっぱりあのリック(リック・スプリングフィールド)ですよね(笑)。確か、あの頃、彼が主人公で、そのまんまな映画(「ハード・ツー・ホールド」1984)も見た記憶が…。コミックも映画と同様、ハッピイエンドで嬉しかった~。
しかし、主人公カップルの前途は多難。ラストにすっごく不満なのは言うまでもありません。いくら陽子さんがそれでいいと言っても、私は納得できないぞ~!
と叫んでいたら出ました。
これが「新・銀のキメイラ」で、リュウと陽子さんの子供、龍星君が主人公。しかし、何というか、評価する以前に打ち切りになりまして、私の中ではとても宙ぶらりんな物語です。
一番の不満点は、沙羅!
龍星って絶対マザコンタイプだと思ったので、てっきり涼子さんが本命になると踏んでいたんです。それが全然違って、謎のまま終わってる。前作以上に不満たらたらの状態です。
それから何年も経って、同人誌で続きを発見!陽子さんとリュウの結末は「永遠の恋人」で、龍星のその後は「群青」で発表されました。でも、でも、「群青」はまたしても途中で終わっています。やっぱり私の中では消化不良のままなのです。
それでも大好きな作品には違いありません。商業誌が駄目でも同人誌での完結が望める間は諦めずに待っています。
# by stellamarina | 2004-09-12 21:19

イヴの眠り

吉田秋生さんの作品で、現在2巻まで発行されてます。雑誌連載は来月から再開。
物語はサブタイトルに「YASHA NEXT GENERATION」とあるように「YASHA」の主人公静の娘アリサが主人公です。だからといって前作を知らなくても問題なく読めます。実際、私がそうです。
実をいうと吉田秋生さんの作品は「BANANA FISH」をタイトルだけ知ってまして、それまで手に取ったことがありませんでした。知ってる人は知ってるあの有名作品です。あの世界が私はダメでして、どうしても読めなかった。その流れをくんでいる「YASHA」も同じくしてダメ。登場人物が一部重なっていると聞いて読めなかったのです。
では、本作品はどうなのかというと、やっぱり一部かぶってます。時間軸が親子だもの。仕方ないです。でも、ヒロインということで、問題なくスルー。私好みのアクションもので、すごく気に入ってます。
バイオの世界が絡んでいるので、専門用語がバシバシ出てきますが、高校の生物を普通に習ってれば問題ないでしょう。掲載雑誌の購読層が割と高めだし、ファンの年齢層を考えると妥当な線ではないかと思います。卒業後◯年経ってても大丈夫でしたから。ちょっとくらい難しい方が快感だったりして。
シンの命が狙われ、アリサや烈が彼を守ろうと「死鬼(スー・グイ)」と戦います。当然一筋縄ではいかない相手です。しかも同じ遺伝子を持っていることから、アリサは死鬼に惹かれてると、ややこしいことになってくるのです。烈くん、ふぁいとー。
まだまだ序盤なので、これからどうなるか興味津々。雑誌の都合で連載が飛ぶことがあるのは痛いですが、気長に読んでいきたいと思います。
# by stellamarina | 2004-09-05 22:25
近未来サスペンスの小説でお気に入りは「MARIA~誰が為に君は泣く~」です。作者はSayaさん。更新は遅めで現在も執筆中。
遺伝子操作をテーマにした医療モノで、シリアスです。SFでサスペンス色が入った作品はちょっと珍しいのではないかと思います。
主人公は滝沢巽という青年なのですが、なぜか私の目は林広樹さんに向いてます。キャラに「さん」を付けるあたりでお気に入り度をご推察ください。広樹さんのライバルが長谷川司で、ふたりとも大人な男性です。
タイトルにある「MARIA」はコンピュータ。でも、もちろんただのコンピュータではありません。その謎を解くのが主人公タキの役目で、キーパーソンがこれまた美少年、しかも病弱!ある路線をもろに狙ってます。でも、本当にシリアスに物語は進んでいくんです。
なにしろ広樹さんがまず医師免許剥奪されてます。そして過去に繋がるレイという青年をタキが連れてきたため、またもや関わりたくないMARIAに関わることになるのです。異常気象も絡んでくるし、要素だけを並べるとすごく暗いです。
そこへ場違いな(?)明るさを運んでいるのがタキ。だからといって明るい青年ではありません。なんだか投げやりな男。こんなヤツのどこがいいんだとは広樹さんのぼやきです。
でも、たで食う虫も好きずきで、タキにはちゃんとヒロインがいるのです。しかも広樹さんの姪にして養女。世の中なかなかうまくいかないものですね。なんだかこの世の苦労を一身に背負っているようなタキですが、広樹さんほどじゃないって。
キャラクター紹介ばかりしてますが、このキャラたちの過去と現在の関わりによって物語が進んでいくので、下手にストーリーを紹介するとネタバレだらけになってしまうための苦肉の策です。この中で一人でも気になるキャラがいたら、きっとMARIAの世界を楽しめます。
# by stellamarina | 2004-09-05 00:18

生徒諸君

庄司陽子さんといえばこの作品抜きに語ることは出来ないでしょう。全24巻+外伝からなる青春賛歌です。
主人公はナッキーこと北城尚子。彼女が転校してきた日から物語は始まります。はじめは反発しながらも次第に「悪ガキ団」のメンバーになっていくクラスメート達。いつも真剣に一生懸命な彼らに惹かれない人はいないでしょう。手作り卒業式なんてもう最高!
やがてナッキー達は高校、大学へと進んでいきます。ひとつの山場が高校かな。ここでのポイントはナッキーの双子の姉マールの存在です。マールがナッキーと比べてどうかなどと野暮なことをいうつもりはありません。彼女も彼女なりに精一杯生きてるんですから。
もうひとつ抜かせられないのが女性に対する暴力問題。当時はかなりタブーな領域だったと思うのですが、真剣に考えさせられる展開です。
そして大学進学。それまで一緒だった仲間が自分たちの進路に沿って本当にバラバラになっていきます。もちろん、何かあれば盛り上がるところは変わりません。ただ、夢を実現するために選んだ方法がそれぞれ違っているということでしょう。ここで自分に正直になることが出来るか、楽なように偽って生きるか。けれども偽った報いはあまりに大きなものでした。
「生徒諸君」も映画化、アニメ化された作品です。アニメの方がデキはよかった。映画も悪くはないですが、ちょっとインパクトに欠けるかな。絞った対象が本来のメインキャラじゃなかったのですね。間違ってはいないけど、原作ファンには「なんかちがうよなあ」とぼやかせる要因があるんです。機会があるなら見ても悪くないよ、と申し上げておきましょう。
タイトルの生徒諸君は、ラストの見開きページで「ああ、そうなんだ」と頷けます。まさに青春賛歌。それ以外の言葉が出てきません。ナッキーを通して青春を共用したものだけが理解できるシーンだと思います。その感動を是非、味わってもらいたいと思います。
# by stellamarina | 2004-09-01 00:18
タイトルは第2話から。かむろさちさんの「キス・シリーズ」です。
いあやー、もうハマっちゃいましたよ。おもいっきり大人向けの話しなんですが、それ以上に日常の心理描写がうまい。生活感がしっかり感じられてリアルです。
主人公の渡辺夏清が実に私好みのキャラでして、惚れました。よくも悪くも典型的な優等生。でも、私は数学苦手でした。好きだったけど、成績は悲惨だった悪夢の思い出…。ああ、夏清ちゃんの優秀な頭脳をわけてもらいたい。
さて、相方の井名里礼良先生(数学担当)が、これまた大変よろしい性格の方なんですね。しかもお金持ち!←これ、重要ね。
高校3年間とおまけの後日談がきれいにまとまってます。現代物が苦手なのに、さらりと読めたというのも今考えたら不思議です。それだけ人物が魅力的だったんですね。主人公カップルのふたりもそうですが、他にも個性的なキャラが揃ってるんです。特に女性。ますます私好みでしょ。
総タイトルに「キス」がふくまれているように、ポイントはキス。そこから始まる不思議な縁とでも言ったらいいでしょうか。そのあたりは、とにかく読んでください、としか言えません。恋愛ものにキスはつきものですが、そういうレベルじゃないです。
# by stellamarina | 2004-08-23 17:47